2015年5月21日木曜日

【食べた】ベイマックスのフェイスケーキ

お正月に長女と観に行った「ベイマックス」





いい映画でしたねー大好きです。

その頃の勢いで注文していた「ベイマックスフェイスケーキ」が先日届きました。
















こんな箱で届いて














それをあけるとまたこんな箱があって(かわいい!)














ケーキはこんなかんじ。
顔はぎゅうひで目はチョコレート。中身はバニラとラズベリーソース。












妻の誕生日ケーキとして家族で美味しくいただきました。



またベイマックス観たいな。

 

2015年5月15日金曜日

【読んだ】ピエール・ルメートル「その女アレックス」

「その女アレックス」 http://hon.bunshun.jp/sp/alex

本屋大賞で7冠だったというこの本、確かにすごかった。



【以下、完全にネタバレありです。】



この小説は三部構成で描かれていて、


第一部は若く魅力的な女性「アレックス」が何者かに誘拐・監禁されてしまい、弱っていくアレックスがその状況をどうにか打開しようとする姿と、アレックスを助けようとする警察の姿を描きはらはらどきどき。がんばれアレックス!逃げろアレックス!って感じ。


続く第二部、長い苦しみの末に脱出を遂げたアレックスはなんと連続殺人犯だったということが判明……それを知った警察からの逃走、そしてまた繰り返される殺人。アレックスひどすぎる…警察、早く捕まえて!って感じ。


ラストの第三部、に入る直前でアレックスは自ら死を遂げます。直前まで逃避行の準備をしていた彼女がなぜ今になって死を選んだのか、そして彼女が監禁されたわけ、殺人を繰り返していた理由はなんだったのか、その謎を解いていくのが第一部からアレックスと並びもう一人の主人公として描かれていた「カミーユ・ヴェルーヴェン警部」その人です。

妻が誘拐され、殺害されたという消せない記憶に苦しみ続けていたヴェルーヴェンが何の因果かこの誘拐事件を担当することになり……

出てくるキャラクター全てがまるで本当にそこにいるような生々しい存在感で、海外文学でよくある【登場人物の名前が覚えられない問題】も皆無。細かい描写を積み重ねることで物語を立体的に紡いでいくこのスタイルはかなり好きでした。もともと教育者だったり脚本家をしていたというこのピエール・ルメートルさん、かなりの腕とお見受けしました。

読み終わってすぐに同じ作者の「死のドレスを花婿に」という小説を買い、今日から読んでます。こちらもすごい展開が待っていそう。

題材が題材だけにグロテスクなシーンもかなりありますが、そういうのが絶対無理!という人でなければ強くお薦めしたい一冊でございました。